ガンダムゲーム最高傑作はバンダイに無許可で作られた!?『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』開発秘話

世代を超えて人気を博すガンダム。

それだけにガンダムのゲームも数多く世に出続けています。

数多のガンダムゲームの中で最高傑作と謳われ、ガンダムゲーム初の100万本越えを記録した
そのゲームのタイトルは『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』。

その『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』の開発秘話を開発者である元カプコンのレジェンドクリエイターの
岡本吉起さんがYouTubeにて語られました。

たいへん面白い話だったので今回はそれについて語ります。

ガンダムの原作者、富野由悠季氏と出会い、開発を開始

岡本さんが業界人である香山哲さん(株式会社マリーガルマネージメント)と
ガンダムの原作者である富野由悠季さんに会われたときの香山さんとの会話から話は始まります。

香山「ガンダムの版権でお前らカプコンでゲームを作ったらどうや?」

岡本「え?いいんですか??」

香山「おお、大丈夫!富野さん来られてるんだから!」

ここでゲームの開発が決定します。

意外にきっかけはあっさりしていたようです(笑)。

ゲームはほぼ完成・・・! ところが・・・

ゲームがほぼ完成したところで岡本さんはバンダイにゲームの発売の話をしに行きます。

ところがバンダイからは思いもよらぬ反応がありました。

岡本「今回、このゲームを発売させていただきます。」

バンダイ「どういうことや!そんな権利はないはずだ!!」

岡本(マジか…!?)

ここで岡本さんは驚愕します。

バンダイからの説明だと、ガンダムの権利は全てバンダイが抑えており、
原作者の富野さんも許可を出せる立場にないとのことです。

私も調べたところ、富野さんはガンダムの原作者ではあるものの、その権利は売却していたようです。

つまりは香山さんも岡本さんもガンダムの権利については把握していないまま
ゲームを開発していたことになります。

更に岡本さんはバンダイから諭されます。

バンダイはガンダムのコンテンツを育てるためにテレビCMを打ち続けるなど
育成にものすごく労力をかけており、そのコンテンツを都合よく他社が使うのは道理に合っていないと。

要はガンダムの権利を抑えているバンダイは、カプコンの開発したガンダムゲームの発売を許可出来ないということです。

お前らのゲームは出来が良すぎるから、
今後バンダイのガンダムゲーが売れなくなる

しかしながらカプコンも莫大な人とお金と時間をかけてゲームを開発しており、
ここでゲームが発売できない場合にそれらがすべて無駄に終わります。

ハッキリ言って企業としては死活問題でしょう。

はいそうですかと引き下がるわけにはいかない岡本さんは許可出来ない理由を尋ねてます。

そこでバンダイから正直な回答が返ってきます。

バンダイ「お前らのゲームは出来が良すぎるから、
もし発売されたら今後バンダイのガンダムゲーが売れなくなる。」

ゲーマーから見てもバンダイのゲームの品質は不安定なところがあります。
バラツキが大きく、良作もあれば駄作もあるということです。

この点はバンダイも自覚していたということでしょう。

しかしながら岡本さんはこれを逆手にとります。

岡本「それならば(このゲームの)ソースコードをお出ししますよ。」

ソースコードとはいわゆるプログラムです。

これは車や建築物で言えば設定図であり、社外秘中の社外秘、
カプコンが人と時間とお金をかけて積み重ねたノウハウが凝縮されたものです。

それをカプコンが業界他社に渡すということは、
例えていうならトヨタがプリウスの設計図をライバルメーカーに渡すようなものです。

つまりはバンダイが出来が良すぎると言ったそのゲームの設計図を受け取り、
そのゲームの仕組みを丸裸にして研究できるということです。

事ここに至って、バンダイはOKを出しました。

そして『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』は伝説へ

紆余曲折あったこのゲームは『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』として2001年3月26日に
ゲームセンターでデビューしました。

結果は大ヒット。

当時落ち込みつつあったゲームセンターには人だかりが出来て、多くのお客さんを呼び戻しました。

内容としては2対2の対戦アクションゲームです。
シンプルな操作でモビルスーツを自由に動かせることからプレイヤーにはハードルが低く、
普段ゲームをしないガンダムファンからも好評でした。

その後、家庭用ゲーム機のプレイステーション2とドリームキャストでも発売され、
ガンダムゲーム初の100万本越えを記録しました。

ちなみにこのゲームの発売元はバンダイ、開発元はカプコンになっているので
ゲームが売れたら1本あたり幾らのロイヤリティがバンダイからカプコンに支払われるような
契約になっていたのではないでしょうか。
あくまで私の推測ですが。

これは私の持論ですが、人間が面白いと感じるものはドラマがあるものだと思っています。

ゲームそのものも勿論面白いのですが、ゲーム業界もドラマが多く面白いものだと思っていますので
今後も記事にしていきたいと思っています。

また、これも私の持論ですが人間の器の大きさはとっさの対応力にあると思っています。

開発したゲームが発売中止になるかならないかの瀬戸際でソースコードを出すと断言した岡本さんは凄いと思います。

岡本さんによるとその後のバンダイのガンダムゲームのクオリティは著しく向上しており、
そのソースコードの賜物ではないかと言っています。

本記事もここまでお読みいただき、心より感謝申し上げます。

最後に本記事のもとになった動画のリンクを張って終わります。
非常に面白い内容なので興味のある方は是非。

過去最高の売上を誇るガンダムゲームの開発に携わりました【機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン】

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